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「新品」って、なにか価値あるんだっけ…??と思い始めた話。

ここ2年くらい、フリマアプリで(以前は売るだけでしたが)よくものを買うようになったことと、PASS THE BATONに色んな角度で激ハマりしたことで、「中古」に対する向き合い方が随分と変わってきました。


※PASS THE BATONはスープストックトーキョーの株式会社スマイルズが展開しているコンセプト・リサイクルショップです。


学生の頃はよくフリマで服買ったり古着屋に行ったりしていましたが、社会人になってからはめっきり、新品ばかり。今から5年くらい前までは、新品以外は触れたくもない、という感じだったように記憶しています…。

局所的に神経質な性格をしているので(雑な面のほうが多いんですが)、例えば革製品は人の使用癖がモロに付くし、木製品もそうだし、布製品なんて完全ムリ…でした。


ですが、フリマアプリやPASS THE BATONで丁寧にその品への思いを綴って出品している人、その人から物を購入して「ありがとう!!」なんて感謝し合うと、なんだかその思いを引き受けて・受け継いでその物を所有した、という、新品にはまず無い味わいが出てきます。例えば「祖父の代から使っている万年筆」みたいな、歴史とともに物を使うしっとりした感情が他人間でも不思議と湧くわけですね。

それから、新品ではもう売っていない昔のデザインなんかも見つかります。私はけっこう古いデザイン好きなので。

物としてしっかりしている品をきちんと選んで受け継いでいけば、更に長く愛用出来もします。そして新品より格段に安いしね!!


…そう考えると、新品を新品の値段で買う価値って、何かあるだろうか、、と思うわけです(中には最新作こそが好きなんだ!という人もいると思いますが)。

質が良いものとそこそこのものがあったとして、良いもののほうが中古で、そこそこのものが新品。値段は一緒で手が届く。だとしたら、やっぱりどう考えても「新品」というだけの価値が前者を上回ることはないな…というふうに私の価値観は最近ガラリと変わったわけです。


これを加速させてくれたのはマタニティ服。皆さん、「次の人がんばれ~!」と言わんばかりに良心的に出品していて、大いに救われています。私も次同じようにしよー、と、素直に思います(^^)/


物の収集癖は変わらないですが、所有の仕方と、向き合い方をこれから更に味のあるものにしていきたいなーと思う最近です。


※あ、でも局所的神経質なので、一部の道具類についてはそうはいかないのと、歴史が長すぎるアンティークはちょっとまだ怖くて苦手です…。

※それから、最近一瞬話題になったバッグのレンタルサービスは、結果的に「引き受けて所有する(自分が責任もって所有する)」という基本的価値観からまったく外れるので一生ムリです!



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